第44章 G線上のアリア
ヒロ『ったく…
何やってるんだよゼロは…
本当にもうw』
そう言って、困った様な…
それでいて嬉しそうに笑みを浮かべている景光の姿が、降谷の頭の中で容易に想像出来た。
降谷「ふっ…確かにw
ヒロの笑ってる姿が目に浮かぶよw」
椛「ねっw」
そして、クラシックギターが気に入ったのか…
再びギターに目を向けて、先程よりもインテンポに近づけて、また頭から演奏を始める。
楽しそうでもあり、真剣なその彼女の姿を降谷は背後からそっと、覗き込む様に眺めていた。
降谷(なんだか…
めちゃくちゃ癒されるな…
平和だ…)
その降谷の表情は、穏やかで柔らかい。
10分程すると、もう『キラキラ星』はすっかり自分のものにしたのか、インテンポで余裕を持って演奏している。
そして曲が終わったタイミングで、背後から彼女が構えるギターごと、ギュッと抱きしめた。
降谷「すっかり気に入った様だな…」
すぐ目の前にある彼女の首筋。
今は下ろしている髪で首筋が隠れている。
鼻先で髪をかき分ける様に辿り、素肌に辿り着くと、首筋にキスを落とした。
くすぐったかったのか、椛は少し肩をすくめる。
椛「うん、お陰様でクラシックギターデビュー出来ました♪
ありがとうぅ。」
降谷「俺はたいした事してないさ…」
椛「ん?
ギターの弾き方教えてくれたよ?」
降谷「教えたうちに入らないだろう、あんなの…
椛が勝手にどんどん上達する様子を、背後からほぼ眺めていただけだったよw」
椛「あ、ごめん、つい夢中になっちゃって勝手に…」
降谷「いや、ヒロも喜んでると思うよ…」