第8章 裏の理事官
黒田「あと何か、講座内では話さないような特技はあるか?」
椛「そうですね~、、、
あまり人に言わない様な特技だと、、、
機械いじりは比較的得意ですね。」
黒田「ほう。どうゆう感じにだ?」
椛「学生の頃、技術の最初の授業の時にデジタル時計を組み立てる授業があったんですけど、それが誰よりも早くて…
自分でもとても驚きました。
今まであまり意識したこと無かったですが、
『私こーゆーの得意かもしれない!』
と思って、当時カセットデッキの分解からの組み立てとかを始めたら楽しくて、その後色々分解と組み立てを繰り返したりしてましたね。
けど『女子が機械いじり好き』
って言ったら引かれて、
『彼氏ができないんじゃないか』
と思って当時は秘密にしてましたw
まぁ…今では笑い話ですねw」
黒田「なるほど。」
そんな感じで雑談をしていると、目的の場所が見えてきた。
椛(本物だぁ~、、、)
少し興奮しながら、窓の外を眺める。
地下駐車場に車を止めると、エレベーターで上に上がり、暫く廊下を歩くと、目的の部屋へと通された。
不思議と車を止めてから、部屋にたどり着くまで誰ともすれ違わなかった。
きっと『そういう事』だろう。