第43章 裏切りの擬装
その後、駆け付けた警察に通り魔の男は連行され、椛と蘭は事情聴取を受ける。
今日は見知った警察官はいなかったため、雑談(?)は無く、事務的な事だけササっと確認されると、2人も直ぐに解放された。
園子「お姉さまって…
実はどっかのエージェントとか…
スパイとかなんですか?」
椛「へ?」
喧噪も落ち着き、野次馬もまばらになって来た事件現場。
緊張感から解放されて気が緩んだのか、園子が唐突にそんなことを口にしてきた。
そして椛からの返答を待っているのか、口を結んで視線をジッと向けている。
椛「え~っと…
園子ちゃん…
なんでそうなったのかな?」
園子「さっき、犯人に向かって、全くひるまずに戦ってたじゃないですか!?
遠くからだったけど、私ちゃんと見てましたよ!!」
椛「戦ってたって…
ずっと避けてばっかで、戦ってるって感じじゃ…」
園子「いやいや、攻撃避け続けるのだって戦いの一部ですよ!
それに最後の回し蹴り、めちゃくちゃ決まってました!!」
椛「決まってたって…
実際倒したのは蘭ちゃんだし、私は大したことしてないよ。」
園子「蘭が強いのはいつもの事だし、それはそれでいいんですよ!」
蘭「ちょっ!? 園子!
いつもの事って…」
鼻息荒く声を上げる園子と、そんな園子をちょっと呆れ顔で眺めている蘭。
この2人は、本当にいいペアだと椛は思う。