第43章 裏切りの擬装
「はぁぁぁぁぁぁぁ…」
女性は気合いを入れるように声を吐き出すと、一気に男の頭、左側面を蹴り上げる。
男「あうっっ!」
怯んだ隙に、次々と容赦なく攻撃を繰り出す。
最後顎に拳を捩じ込むと、男は呻き声を小さく上げてそのまま膝をつき、道路に倒れ込んだ。
椛(やっば…
強すぎる最強女子高生…
そして容赦ないな…
そうか、あれぐらいやっちゃって良いのか…)
一部始終を見ていた周りからも、拍手喝采が起こる。
その中、「えへへ」と照れた様に軽く周りに首を傾けると、2人の目が合った。
蘭「椛さん!」
椛「蘭ちゃん…」
通りかかって、駆けつけてくれた蘭にこてんぱんにやられて、べたりと道路に突っ伏している通り魔の男。
どうやら脳震盪を起こしている様だ。
確実に伸ばしたのを一応再度確認してから、椛の方にかけてくる蘭の姿。
蘭「大丈夫ですか!?」
椛「私は大丈夫よ。
蘭ちゃんこそ…
大丈夫そうね、助けてくれてありがとう。」
2人が声を交わしていると、蘭の後ろから駆けてくる園子の姿も見えた。
どうやら危ないから下がっている様に蘭から言われて、後方にいた様だった。
老女「2人もありがとうね。
綺麗な顔して2人とも強いのね。
おかげで助かったわ。
うふふ♪」
老女の安心した顔と、お礼の言葉を耳にして、安心したように蘭と椛は顔を見合わせた。