第42章 ポアロのギタリスト
降谷「俺も見て見たいな…」
椛「ん?
何を?」
降谷「椛が楽器を演奏している姿…」
椛「演奏会はもうちょっと先だよ?」
降谷「リビングに置いてある電子ピアノは?
弾いてないのか?」
椛「たまに弾いてはいるけど……
それより私は零のギター捌き、また見たいよ。
今日は横からだったから、正面から見たい。」
降谷「椛が望むならいくらでも。」
お腹に回されていた腕が上に上がって来て、肩を抱きしめられる。
そしてそのまま、耳に口付けを落とし始めた。
流石に、コンロ前で熱がこもった触れられ方をされると危ないと思い、体に思わずに力が入る。
椛「…ちょっと零…
火のそばで危ないよ?」
降谷「大丈夫、ここでこれ以上はしないから。」
椛(これ以上って……
本当かなw)
ここで仕込みの手を止めても、逆に余計な手間を増やすだけなので、高鳴り始めた鼓動を隠し、何もないフリをして、作業を続けた。
椛「今日の感じだと、零も定期的にギター弾いてる感じだよね?
前に話してたアコギ、定期的に家で弾いてるの?」
降谷「あぁ、そんなしょっちゅうじゃないけど弾いてる。」
椛「…じゃあ今度、
それ弾いてる姿見せて?」
降谷「いいよ、家に来ればいつでも。」
椛「えっ?
家って………
零の住んでる家?」
降谷「?
あぁ、そうだよ。」
椛「わたし、零の家、行ってもいいの!?」