第42章 ポアロのギタリスト
お風呂から出て来た降谷は、リビングで遅めの夕食を取る。
部屋着をまとい、リラックスした装いで満足そうに食事をしている。
そんな彼をオープンキッチン越しに眺めながら、明日の仕込みの準備をしている椛。
2人だけの時間が穏やかに過ぎる。
椛(公安モードのキリッとした零も好きだけど…
リラックスしている姿も良いんだよな〜♪
なんか逆に特別感を感じる…)
料理の感想があらかた終わると、話は今日の出来事に自然と移行していった。
椛「あのあと巻き込まれた事件って、どんな事件だったの?」
降谷「殺人事件だよ。
不運な行き違いがもたらした悲しい事件さ。」
椛「そう…」
そのまま降谷は、事件の流れを軽く話をする。
良いのか悪いのか、すっかり事件に巻き込まれる事に慣れてしまった椛は、その話に素直に耳を傾けていた。
椛「それじゃあ結局、スタジオで楽器の練習は全くできなかったのね。」
降谷「あぁ、せっかくだからちょっとでもできれば良かったと思うけど…
それどころでは無くなってしまったからな…」
椛「うーん…
しょうがないけど、園子ちゃんたちは残念だったね。」
降谷「まぁ、またそのうち機会があるだろ。
本当は、椛からドラムを教えてもらいたかったって、
園子さんが漏らしてたぞ?」
椛「私はドラムは叩けるだけで、得意ではないよ?」
降谷「舞台に立てる実力があるんだから、十分だろ?」
椛「うーん、まぁ、機会があればそのうち?」
降谷「ははっw」