第42章 ポアロのギタリスト
椛「博士…
いつも色々気にかけて頂いて、ありがとうございます。
博士って癒し系と言うか…
ちょっとゆるキャラみたいですよね♪」
博士「ゆるキャラ!?
それは遠回しにメタボと言うておるのか?」
椛「…メタボは流石に、否定できないですけど…」
博士「ガビーーーーン!!」
椛「あははははは!!」
博士との穏やかなお茶の時間を暫く過ごした後、
修理のお礼を言ってお暇する。
そしてすぐお隣に移動すると、インターフォンを鳴らした。
沖矢に出迎えられて、いつも通り玄関フロアを抜ける。
見た目は沖矢だが、今は工藤邸に2人きりの為、
リビングに入ると変声機をオフにして、素の声で話を進め始めた。
椛「急にごめんね、忙しかった?」
秀一「いや、そんな事もないさ。」
料理の途中だったのだろう。
出汁の良い香りがリビングに漂っている。
秀一「…何かあったのか?」
キッチンに入ると、紅茶の用意をし始めながら声をかけた。
椛「博士に用があってこっちに来たのと、急いではないと思ったから、今度会った時で良いと思ってて。」
秀一「?」
椛「『友人としてのよしみ』を、果たしに来たのよ?」
何のことを言っているのか理解した赤井は、紅茶の準備をしている手元を一度止めて、彼女に視線を向けた。