第7章 緋色の友情
〜翌朝〜
昨晩の組織の件から、明け方近くに帰って来た安室は連日の睡眠不足もあり、久しぶりにぐっすり眠っていた。
ふと目を覚まし時刻を確認すると11時過ぎを指していた。
もうすぐお昼時である。
久しぶりにしっかりと寝たせいか、起き上がると頭は大分スッキリしている。
トレーニングウェアに着替えてランニングに出かける。
1時間程で戻ってくると、シャワーを浴び、朝ごはん兼昼ご飯の準備を始めた。
今日はスケジュール的には久しぶりのオフだ。
まぁ、やろうと思えば、やらなければいけないことはいくらでもあるが、、、。
ポアロに出勤してると、どうしても洋食に偏りがちになるため、家で作る食事は圧倒的に和食が多い。
今週は連日の忙しさで買い物に行けていないため、取り合えずお米を炊き、おかずはストックの鯖缶を鍋に開けて乾燥野菜と一緒に煮付ける。
乾燥わかめと切り干し大根で味噌汁を作った。
食事が終わると、一度愛車に向かい、ドライブレコーダーのデータをパソコンに落とす。
部屋に帰って来てパソコンを開き、先ほど落としたデータを確認する。
安室「流石にやはり、暗くて粗いか、、、。」
そこに移っていたのは昨晩見かけた、赤い車に乗車してる彼女と、男性の姿。
彼女の方は街灯の光が当たっている瞬間があったが、男性の方は終始かなり暗く、顔だちも中々確認出来ない。