第1章 ファーストコンタクト
目暮警部は女性客に目を向けて尋ねる。
目暮警部「うーん…、あなたは?亡くなった男性に絡まれていた様だが。」
カウンター女性「私は今日こちらのお店には初めて伺いました。
パソコン作業がしたくてカフェを探していて、こちらのお店が目に止まったのでお茶をしながら作業してました。」
そこへ高木刑事が目暮警部に駆け寄り声をかける。
高木「目暮警部、検視の結果が出たようです。
トイレで亡くなっていた男性ですが、死因は毒物による物だと断定されました。」
目暮警部「毒物か…では自殺の線もあるな…。」
高木「それが、その男性の所持品から常備薬とみられる錠剤の薬が出てきてまして…」
目暮警部「常備薬?何か持病があったのか?」
高木「常備薬は高血圧の治療薬でした。
その常備薬の中にネオニコチノイド系の毒物が紛れ込んでいました。」
目暮警部「どーゆー事だ?」
高木「他の薬と全く同じパッケージだったので、側からは見分けが付かない状態でした。
おそらく他の人物が男を服毒死させる為に紛れ込ませた物じゃないかと…と鑑識の判断でした。
ただ薬のパッケージからは本人以外の指紋は検出され無かったとのことです。」
目暮警部「むぅ…ますます怪しいな。」
一連の2人のやり取りを聞いていた周りの人間もそれぞれ悩み混む。
コナン(どーゆー事だ…そうなると、男がその紛れた毒物を飲むタイミングは、犯人には全く操作できない。
いつ死んでも良かったと言うことか…
そうなるとポアロで、このタイミングで倒れたのは偶然だったと言うことか。)