第41章 親友との縁故
光彦「椛と昴さんって、本当に仲が良いんですね。」
椛「?
そうね、生徒さんだしね。」
歩美「本当にそれだけ~?」
元太「それだけか?」
光彦「それだけですか?」
椛「えっ?? 何々!?
今日、みんなちょっと変だよw」
光彦「椛さんはこう言ってますけど、昴さんはどうなんですか?」
沖矢「そうですね、椛さんの言う通り、それ以上でも以下でもないですよ。」
歩美「むむむ~…」
沖矢の言葉にも納得してない様子の3人に、きりがないと思い…
椛「今日、みんなが何を気にしてるのか分からないけど、答えられる質問だったら答えるし、ちゃんと聞いていいよ?」
3人はその椛の言葉に、顔を合わせて何やらコソコソ言っている。
そして意を決したように、光彦が言葉を発した。
光彦「ズバリ、お三方はいわゆる『三角関係』なるものなのでしょうか?」
椛(えっ? 三角関係?
お三方??)
歩美「椛さんは今、安室さんと付き合ってるんだよね?」
椛「そうだけど。」
光彦「昴さんとは、浮気の関係なんでしょうか?」
椛(はっ?浮気?)
元太「浮気はよくないって、母ちゃんが言っていたぞ?」
突拍子のない言葉が飛んできて、助手席から後ろを振り向くと、切なそうな、悲しそうな…
複雑な表情を向けた3人の姿が視界に入った。