第41章 親友との縁故
歩美「椛お姉さんと昴さんって、いつどこで知り合ったのぉ?」
椛「えっ?私たち?
なんで?」
歩美「そういえば、知らないな〜と思って。」
椛「前に私がキャリーを駅の階段で運んで居るときに、昴さんが声をかけて来てくれて。
その時、荷物を運ぶの手伝ってくれた事があったんだ。
それがきっかけだよ。」
光彦「おぉ!
なんて理想的な出会い方!」
椛(へっ?理想的?
何の理想?)
元太「荷物運ぶの手伝ってだなんて、昴の兄ちゃんは優しいんだな〜!」
歩美「ホント~!
困ってる時にそんな事されたら歩美、キュンキュンしちゃう~!」
光彦(なるほど…
女性はそーゆー所に心ときめくんですね…)メモメモ
元太「俺は、美味そうな飯が目の前に沢山並んだ時が1番嬉しいぞ!」
歩美「元太君は本当、いつもいつも食べ物の話ばっかり~!」
後部座席に座る子供達3人が盛り上がってる中…
運転席に座る沖矢が小さく笑うそぶりを感じて、椛は隣に視線を向けた。
椛「昴さん、どうかしました?」
沖矢「いや、そんなこともあったなと。
当時の事を思い出して、懐かしんでいただけです。」
椛「すっごい今更だけど…
あれは何か意図してわざわざ私に声をかけてきたんじゃなく、自然の流れよね?」コソコソ
沖矢「ふっ、ホント今更な質問ですね。
あれは何も意図していない。
純粋に大変そうだったから、声をかけただけさ。」コソコソ