第41章 親友との縁故
窓の外を眺める事をやめ、前方に視線を向けるとバックミラー越しに、博士と目が合った。
コナン「あぁ…
あのパフェの日、昴さんは椛さんがお店にいると分かってて、俺たちと一緒に店に行ったんだろうなと思ってよ…」
先日の工藤邸での出来事は伏せて、灰原に言葉を返す。
灰原「もし仮にそうだったとして…
あの状況でパフェ店で2人が落ち合うって?
何の意味があるのかしら?
椛さんは他の人と一緒にいたのに?」
博士「哀君の言うとおりじゃ。
あれは流石に偶然じゃろうに…
新一は椛君の事、疑いすぎだと思うがのぉ〜…」
コナン「…正体と目的が最後の一つまで確実に割れない以上は、気になるんだから…
こればかりはしゃーねーだろ…」
博士「まぁ、それはそうじゃが…
何度も言ってるが椛君は悪人ではないと思うがな…」
コナン「そこは俺も分かってる…」
コナン(それにあの日も結局、『念のため』と部屋に仕掛けた盗聴器。
父さんと赤井さんには止められたが…
結局すぐに気づかれたんだよな…
なんなんだよホントあの人…
どう考えても、一般人の枠から外れてるだろ…)
謎が解けても、また新たな謎が出てくる事に、憤りを感じているのだろう。
コナンは全ての謎が解けるまではやはり…
完全には納得は出来ないようだった。
その頃、赤いスバルの車の中では……