第7章 緋色の友情
椛「、、、昴さんの正体は『スナイパー』なの??」
赤井「ほぉ。なぜそう思う?」
彼女の言葉に興味深そうに、そして鋭い目を向ける。
椛「だからこの手、人差し指と親指の間、左右であまりにも厚さが違う。
さっき講座中ずっと見てたので気になってました。
あと、今、私が戻ってくるまでの間に講座中には無かった匂いがプラスされてたから。」
赤井「何の匂いだ?」
椛「オイルと火薬っぽい匂い?」
二人の間に静寂が流れる。
椛「後一つ謝らなければ行けないことが…。」
赤井「??」
椛「その『昴さん』の違和感を確かめたくて、わざとキッチンに忘れ物をしました。
すみません。」
そう言って少し、申し訳無さそうな顔をしている。
そしてそのタイミングで玄関のインターフォンが鳴った。
インターフォンの液晶を確認するとキャメルとジョディだ。
赤井(はぁ、、、このタイミングでか、、、。)
赤井「なし崩し状態だな、、、。」
椛「??
私は隠れた方がいいですか?
こっそりタイミングを計って外に出た方がいいですか?」
彼女は今までの流れからそう判断したのだろう。
そう言って既に荷物をまとめ、隠れる準備をしている。