第39章 嘘つきと正義
やがて熱い唇を離し、自ら付けた跡を満足そうに指先で辿る様になぞりながら、彼女を見上げると一言…
降谷「…ここは、俺のものだ。」
椛(つっ!?
…う〜わぁ〜………)
威力がありすぎる一言を告げると、そのまま舌で這うように上に上がってくる。
彼の唇が、太腿の付け根をかすめようとした瞬間、全身が痺れるほどの熱に包まれた。
そして彼の指先が、ショーツサイドの紐にかかる。
次に来るのがどこなのか悟った椛は、紐を解かれる直前、咄嗟に声を絞り出す。
椛「零、待って…
…お願いだから…
…シャワー…
シャワー…浴びさせて……」
震えながら吐き出した言葉に、降谷の動きがぴたりと止まった。
一瞬の静寂が2人を包む。
やがて顔を上げた彼の瞳には、烈火のような熱が揺れている。
降谷「……そんな熱の籠った赤い顔と、潤んだ目で言われて…
俺が我慢できると思うか?」
低く囁きながら、唇が再び彼女の太腿に落ちる。
舌先で熱を残し、彼女の膝裏に腕を入れるとふわりと視界が浮き、次の瞬間には、彼の胸に抱き上げられている。