第39章 嘘つきと正義
椛「っっ…」
跪きながら口付けを落とし、見上げてくる彼の瞳は、もはや湧き上がる熱と獰猛さを隠しきれておらず…
思わずゴクリと息を呑む。
そんな男の熱を孕む視線は椛に向けたまま…
空いている片方の手は、脱ぎ捨てた靴を玄関に揃え並べている。
椛(ふふふっw
こんな時でも、そこはマナーが良いんだな…
性格出てるw)
何とも言えない彼のギャップに、一瞬気が緩んで、小さく笑みと声が漏れてしまう。
降谷「椛はまだまだ余裕そうだな…」
椛「えっ…」
内膝に落とされていた唇の隙間から、赤い舌が見えペロリと一舐めすると、視線を落とし…
長い睫毛の陰に淡く光る瞳を潜ませながら、唇は膝裏からゆるやかに内側へと這い上がる。
舌先が肌をなぞるたび、熱と震えが混じり、彼女の呼吸は浅くなる。
そして、スカートを捲りながら、チクリと内腿に紅い花を散らした。
椛「…っつ…ちょっと!」
降谷「……こんな場所、誰にも見せないだろ…」
低く掠れた声が肌に響くように触れると、鳥肌が一斉に背中を駆け抜ける。
そして次の瞬間、柔らかな肉を吸い上げる強い感触と、水音。
椛「っ……あ……!」
抗えず零れた声を耳にし、気を良くすると、さらに深く内腿に吸い付く。
泉の様に湧き出る自身の独占欲を、彼女に刻み込むように…
己の軌跡を残していく。