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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第39章 嘘つきと正義



先程まで見下ろしていた彼の顔が、直ぐそばにあり、耳元に囁きが落ちる。

降谷「シャワーなら、一緒に浴びる。」

椛「えっ!
ちょっと!?」
 

慌てて彼の肩を叩く彼女の姿さえ、降谷にとっては欲を煽る要素でしか無い事を、椛はまだ理解していない様だ。
 

降谷「椛の願いは余すことなく叶えてやりたいが…
こんな顔の椛を1人浴室に見送れる程、俺は出来た男じゃ無い。」
 

その声音があまりにも甘く低くて…
身体の中心まで響く。

そして、椛は抗う言葉を発するのを諦める。
 

玄関を後にし、足早に進む彼の腕の中で、鼓動が耳を打ち続ける。
 

脱衣所の扉が開く音が、やけに廊下に響いた。

脱衣所に入ると、それでも優しく降ろされて、彼女の腰に腕を回すと、再び壁際に追い詰められるように立たされる。

声を上げる間もなく、唇を塞がれ先程よりも荒く、深く、舌を絡め取るキスが再開されると、脱衣所の扉がパタリと静かに閉められた。
 

そして2人はその夜、暫く浴室から出て来ることは無かった……
 
 
 
 
 

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