第39章 嘘つきと正義
椛(ん?)
よく見知った声と、入り口で交わされてる不穏なやりとりに、パソコンから目を離してそちらに目を向ける。
コナン「椛さん…」
安室の影で隠れて、コナンからは見えてなかったが…
ひょっと顔を出した椛と、コナンの目が合う。
椛「先日はどうも。コナン君♪」
先ほどまで何か勝ち誇った様な…
自信に満ちた表情を浮かべて居たが、カウンターに座ってる椛の存在に気がついて居なかったのだろう。
少し、コナンの声のトーンが下がった様に見えた。
そしてそのの椛直ぐ後から、『何だ?』と様子を伺う様に顔を覗かせる梓。
そんな3人の少しアンバランスな雰囲気に気付かない梓は、いつも通りコナンに声をかけた。
梓「コナン君は学校帰りかな?
蘭ちゃんと待ち合わせ?」
コナン「あっ、いや、そう言うことでも無いんだけど…」
椛「コナン君、良ければ私と一緒にお茶しながら、蘭ちゃんの帰りここで一緒に待つ?
蘭ちゃんはこの時間だとまだ、帰ってきて無いんじゃないの?」
椛は視線はコナンに向けつつ、空いている隣のカウンター席を、軽く叩いて『ここに座れ』とアピールするが…
コナン「あぁ〜…
でも、椛さんパソコン作業中みたいだし!
お店も思いの外まだ混んでるし!
事務所で小五郎のおじさんと、蘭姉ちゃんの事、待つことにする!」
椛「そう?
色々コナン君とお話したかったのにな〜♪
残念。」
コナン「あはは〜…
じゃあ僕いくね!!」