• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第39章 嘘つきと正義





片付けが終わってカウンター内に戻ってくると、先程は広げてなかったパソコンを広げて、画面と向き合う彼女の姿があった。

作業の邪魔をしては悪いと思い、様子を見て控えめに声をかける。
 

安室「…椛さん?」

椛「はい、何でしょう?」
 

キリの良い所まで打ち終わると、パソコンから目を離し、声の主に視線を移す。

安室「中々連絡も取れず、会いにも行けずすみません。」

椛「いえ、お仕事忙しいのでしょう?
仕方の無い事です。」

安室「…椛さん?」

椛「はい。」

安室「今日、会いに来てくれて…
嬉しかったです。
椛さんの顔が見れて…癒されました。」

普段の安室よりは少し疲れた表情だが、そこにはいつも2人でいる時に見せる、自然な彼本来の微笑みがあった。

その笑みに合わせる様に微笑み返すと、満足そうに笑みを深める彼の姿。
 

そんな中、奥にいたテーブル席の客が帰る様で、レジに向かって歩いてくる。

安室は接客に戻り、椛もパソコンに再び目を向けた。
 
 

会計を済ませて、レジを閉じ客を見送ると、再び入店を知らせるドアベルが鳴った。

安室「いらっしゃいませ〜…」

新たに入店してきた人物は、そのまま入り口で立ち尽くす。
そして一言、目の前にいる安室に一声かけた。
 

コナン「ウソつき…」

その言葉に、安室は小さく含み笑いを返すと…
 

安室「君に言われたくは無いさ…」

 
 
 

 
/ 1094ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp