第39章 嘘つきと正義
梓「椛さん!!こんにちは♪」
椛「梓さん、こんにちは。」
梓「今日はお仕事帰りですか?」
椛「えぇ、そうです。
帰りがけに、久しぶりに寄ってみました。」
梓「そうでしたか!
お元気そうな姿が見れて何よりです♪」
椛「梓さんも♪」
梓はおしぼりとお冷を椛に差し出すと、他のお客に呼ばれて注文を取りに行った。
そして再びカウンターの中にいる安室に目を向ける。
先程側で見上げた時も感じたが、安室の目元には本当薄らだが、クマが出来ており、いつもは綺麗な肌も、少しカサついている様に見えた。
椛(やっぱり、あまり寝れてないんだな…
いつから寝てないんだろ…
昨日はきっと朝から起きてただろうし、その前から忙しそうな様子だった。
結局、梅もあの日一緒に仕込んだだけだしな…
そう考えると、あの日から会ってないのか…)
パソコンの事務作業をしようと思っていたが、カウンターの中で注文した紅茶の準備をしてくれている彼の姿を、ジッと見てしまう。
安室(なんだかすっごく見られてるな…w
前にもこんな事あったな…)
安室「お待たせしました。
どうぞ。」
椛「ありがとうございます。」
入れた紅茶を差し出すと、再び声をかける。