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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第38章 緋色の実情



沖矢「…見つけたその代物はどうしたんです?」

椛「水を入れたコップの中に2つとも、沈めました。」

昨晩、優作が
『潰される様な壊される音はしなかった。
ただずっと無音だった。』
と言っていた理由が判明して、納得する。


沖矢「…一応優作さんの名誉の為に言っておきますが、優作さんは反対してたんですよ。
もちろん私もね。」

椛「反対しても結局、着けることを許したって事でしょ?
それって結局同罪だわ。
男3人も揃って、悪趣味にも程がある。」

沖矢「…ぐうの音も出ないですね。
本当にすみません。」

椛「…」
 

車内はシンと静まり帰り、エンジン音だけが鳴り響く。

自身が思っている程疑われてはいない様だが、情報を聞き出すための駒に利用されるのは真っ平ごめんだ。

工藤家の置かれている状況も、FBIの立場も理解しているつもりだが…

それに1番は何より、降谷零の足を引っ張る様な行動や、気の緩みは何としてでも避けたい。

第一に、自分自身も公安の協力者という立場なのだから。
  
 

椛「…先日も盗聴器、コナン君に鞄に付けられて、これでもう2回目よ。
この間、私につけるのやめてって言ったのに…
これ、私訴えたら彼、少年院送りなんじゃないの…

子供に危ない橋、渡せすぎじゃない?
優作パパ。」
 

沖矢「ふっ。
それは一理ありますが…
その『ボウヤの危ない橋渡り』
に助けられている身としては、強く否定できないですね。」

椛「あらあら…」

最後は結局、呆れ返って渇いた笑みを浮かべるしか無かった。
 
 
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