• テキストサイズ

【第五人格】快楽至上主義

第1章 イライ・クラーク 〜催眠〜


《次の日の朝》

目を覚ますと、乱れた服は元通りになっていた。
寝ぼけ眼で横を見てみると、そこには私の本棚から取ったであろう本を読んでいるがいた。

「やぁ、おはようイライ君。ヤるだけヤってそのまま寝るだなんて、君は可愛い奴だね」

『え゛』

昨夜の記憶がほとんどない。驚いて出した声は酷く掠れていた。

「流石の私も寝ている人に水を飲ませることは出来ないからね」

はそう言って水を差し出してくれた。

『……』

「ただの水道水だよ」

訝しげに見つめる私の視線に気付き呆れたように言葉を発する。流石に申し訳無くなりその場で飲み干した。

『コホ……ありがとう』

「いいや、無理させたのは私だからね。コップ片すよ」

彼女の言葉に甘えてコップを渡し、布団に横たう。

腰が痛い。昨日は余程激しく求めてしまったのだろう。元気そうにウロウロしているが凄い。

ふとが読んでいた本を手に取り、中を覗いてみる。
その瞬間、冷や汗がどっと流れた。

「イライも良い趣味してるよね」

突如耳元で囁かれ、おかしな声が出た。

『な、え、さん、これは違くて……!』

「いーよ弁明しなくて。そういう趣味なんだろう?」

否定しようとした。

しようとはしたが、今ここで打ちあければ、なら付き合ってくれるかもしれない。

そんな邪な気持ちを込めて、の目を見てみる。

その視線に気付いたは嬉しそうに笑った。

「ふふ……それ、私で試してみるかい?」
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp