第4章 リッパー
「え、ジャック?」
触られるとそこそこ痛む。舐められているとなれば尚更だ。
『甘い…』
血液が甘いというのは、病気とかの面で色々と心配になる。
ジャックはきっと既に死んでいるから、人の血を舐めても平気なのだろう。
ただ、感染症とかが不安だ。
余計な事をうだうだと考えていると、ジャックが首に噛み付いてきた。
「イテ」
かなり強い力で噛んでくるので、少し押して引き離す。
『マーキングです』
そう言ってニヤリと笑うジャックの顔の良さといったら。
鏡で首を見ると歯型の内出血が出来ていた。
ジャックに向き直り、彼の首に噛み付く。
『!?』
彼は驚きながらも私の頭を撫でていた。
暫く噛んで、気が済んでから離した。
噛んだ箇所を確認すると、くっきりと私の歯型がついていた。
「お返しだよ」
そう言いにししと笑ってやると、ジャックにまた押し倒された。
『……貴女は私を煽るのがお上手なようで』
…今の行動で、ジャックの何かに火を付けてしまったようだ。
『貴女が気絶するまで終わらせませんからね』
深いキスをされる。
私はそのまま、宣言通り気絶するまで犯された。
乱暴なセックスも、たまには悪くない。
この調子で、開拓していこう。
ーーージャック編終ーーー