第4章 リッパー
『もう我慢できない』
息を荒らげながらシャツを脱ぐジャック。体がでかいくせに腰は細い。物凄いスタイルの良さだ。
『何見てるんですか』
仮面越しにムッとしているのが分かる。
「別に」
にやにやが止まらない。普段紳士的な男が私を見て理性を失っているというこの状況だけでご飯3杯行けそうだ。
「んう゛っ」
いきなり膣に挿入された。
既に十分濡れていたので痛くはない。
『あぁ……さんの中、キツくて気持ちいいですよ…』
私の身体にジャックのものは大きすぎたようだ。
腟内に無理やりねじ込まれているような圧迫感がある。身体には力が入らず、呼吸もしづらい。
『動きますよ』
「あ゛っっ」
突くごとに全身が前後する。それが煩わしかったのか、片手で腹を押さえられる。
そこを押さえられると、ジャックのものが入っているのが分かりやすくなってしまう。
「ひぐぅ」
ただされるがままに、無様に喘ぐ事しか出来ない。
『…美しい…私だけのものにしてしまいたい……』
腹部に鋭い痛みが走る。重い頭を持ち上げ確認してみると、ジャックの爪で傷を付けられていた。
「ん、ふっ……どく、せんよくが、つよいね」
煽ろうとしたが、上手く喋れなかった。しかし、何に刺激されたのかジャックのものが私の中で大きくなるのを感じた。
力む度に、腹部からじわりと血が滲むのが分かる。
『白い肌に流れる真っ赤な血…美しいですよ、』
「何に欲情してるんだっ」
キと睨みつけてみるが、奥を突かれて情けない声で鳴いてしまう。
『さん、奥に出しますよ』
「ん……♡」
奥に出されたのが分かる程、熱いものが注がれる。
射精が終わり腟内から抜く時、またイってしまった。
『気持ち良かったですよ』
ジャックが、へたりこんだ私の頬にキスをする。
腹部に付けられた傷を見ると、彼がそこを舐め出した。