第4章 リッパー
ーーー視点ーーー
やけに柔らかい布団と嗅ぎ慣れない匂い。凄く寝心地がいい。
叶うならずっとここで寝ていたい。ここに居るのがこの世で一番の快楽なのでは?
そんなことを思いながら口をモニョモニョとさせていると、口の端を誰かに触られた。
「は」
『おはようございます、さん。ヨダレまで垂らして、随分気が緩んでいますね』
そこに居たのは仮面の紳士、ジャックだった。
そういえば昨日、試合後そのまま誘拐されていたんだった。
「おはよう、ジャック。こんな所に連れてきて何をするつもりだい」
ヨダレが無いか服の袖で確認しながら聞く。
仮面越しにジャックの熱い視線を感じる。昨日あんな事をされて、今日ここに連れてこられたなら、やる事はきっと1つしか無いだろう。
「犯してくれるのかい?」
彼に近付いて足の上に跨り、そのまま仮面越しにキスをする。
するとヒョイと持ち上げられ、布団に投げられた。
テントを張った彼の股間を見るに、正解で良さそうだ。
『貴女を見ると、ここが熱くなるんですよ』
どうしようもなさそうな、イライラした声でジャックが言った。
「へぇ。君のような女が絶えなさそうな男に発情されるとは、嬉しい限りだね」
両手をジャックの片手で固定される。軍需工場でもそうだったが、体格差が激しく、抵抗は出来そうにない。
『』
「はい」
『本当にいいんですか?』
自分でやっておきながら心配そうに私の顔を伺うジャック。
「いいよ。ただ、気持ちよくしてくれよ?」
ジャックは安心したように私の服を脱がし、胸を撫で始めた。彼の大きくゴツゴツした手に触れられるのは結構心地良い。
『さん、舐めて下さい』
そう言うと彼はズボンを下ろし、大きなモノを私の口に押し付けた。
こんなのをまともに咥えようとしたら顎が外れそうだ。
彼のモノの先を舐める。少し咥えて、吸いながら舌を動かす。
『…っ』
気持ちよさそうに息をつくジャック。
正直、お世辞にも上手いとは言えないと思ったが、何か来るものがあったようだ。
加えながら、音を立てて舐める。
『はしたない……』
「はしたない女は嫌かい?」
ジャックのモノに頬ずりしながら聞く。その瞬間、彼が私に覆い被さってきた。
『もう我慢できない』