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【第五人格】快楽至上主義

第4章 リッパー 〜睡眠姦〜


最初に見つけたのは囚人だった。普段なら運がいいとか思いながら追うが、今日に限っては運が悪い。

囚人を無視して、3枚板へと向かう。

どうせここにいるのは傭兵だろうと素通りしかけたが、黒いロングコートとカラスへ向かう後ろ姿が見え、ヘドニストだと分かった。

ある程度手加減をしつつ、不自然に思われないように吊らなくてはならない。

彼女が下手でなければいいのだが。

しかしチェイスが始まってみると、そんな心配は不必要だと分かる動きでいい感じに時間を稼がれた。

2回目の救助後、そのまま4人通電、3人脱出。

予定通りだが、一応悔しがる素振りを見せると、が
『残念だったねジャック』
と不敵な笑みを浮かべて言ってきた。

普段ならなんとも思わないが、今日はなんだかいつもと違う。調子がおかしい。

「私の今回の目的は貴女だけなのでいいですが」

負け犬の遠吠えとも言えそうなセリフを吐き、を襲う。

小さな体で抵抗する姿も可愛らしい。

アイツらは良いのに、私はダメなのか。そう考えると更に腹が立ってきた。

あくまで紳士的に。素を見せてはならない。

仮面を外し、に深いキスをする。出血多量と酸欠で目がとろんとしているのも可愛らしい。

これからは楽しめそうだ。
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