第4章 リッパー 〜睡眠姦〜
ーーージャック視点ーーー
新サバイバー、ヘドニスト。役職も荘園に来た目的も頭が悪そうで、正直荘園の主は何を考えているのかと思った。
しかし、暫くの間彼女の動向を探っていると、快楽主義者というのはお飾りでは無いことが伺えた。
既にサバイバーの男を3人食っているらしい。顔立ちは整っているし胸も大きいので、その辺の男を誑かすのは簡単だろう。
「……」
名前に聞き覚えは無いし、顔を見たことも無い。が、見ていると妙に腹が立ってくる。胸の奥がもぞもぞするような。得体の知れない気持ち悪い感覚が出てくる。
それと同時に、下半身が熱くなる。
この感情をどう形容するのかを私は知らなかった。
を犯したい。これ以外は無かった。
「次の試合はさんが参加予定ですか……」
漸く会えるのかと気持ちが踊る。しかしここである事を思い出した。
は試合をよくサボる事で有名なのだ。
痛いのは嫌だね、との事。
「……会えるといいのですが。」
次の日の昼。
これから試合だというところだが、だけがこない。
《待機中》
サバイバー達はまたか、といった表情で椅子に座って指示を待っている。
本日の編成は傭兵、呪術師、ヘドニスト、囚人。
普段なら囚人を追っているが、今日はヘドニストを追いたい。
出来れば2回か1回吊りつつ、5台分稼がせてヘドニスト以外のサバイバーは逃がしたい。
そうでもしなければ、ハンターの私はと関係は持てないだろう。
『やぁすまないね、おまたせ』
そう言いながらが入ってきた。しっかり来るのは珍しい。遅刻だが。
さぁ、試合開始だ。
視界の暗転と共に、フィールドへと移動した。