第4章 リッパー 〜睡眠姦〜
『失礼しますね』
ジャックの顔が近付いてくる。しかし、彼は仮面を付けている。
口付けをしようとしたが、案の定、コツンという音がして仮面に阻まれてしまう。
『おや、忘れていましたね』
仮面を外し、再度顔を近付けてくるジャック。鼻が高く、口の形も整っている。正直イケそうだ。
「んっ」
舌が口内に入ってくる。段々と酸素が薄くなり、視界がぼやけてくる。
『はぁ…美しい……』
気絶しかけた頃に顔を離された。呼吸が荒くなり、意識もハッキリとしない。
『さんのような美しい人を、ずっとこうしたかった……』
服の裂けた部分から手が入ってきた。そのまま胸を出され、揉みしだかれる。
『さんの胸、綺麗な形をしていますね』
左の乳首を吸われ、右の乳首を指で弾かれる。舌のにゅるにゅるとした感覚が気持ちいい。
「ジャック……?」
『貴女は今、私に命を握られています。こんなお遊びを辞めて、いつでも殺せるんですよ』
DV彼氏の様なことを言いながら私の乳首を触り続けるジャック。
しかし、ロケットチェアで飛ぶことは無くてもそろそろ出血多量で死にそうだ。
『おや、まだ死なせませんよ』
持ち上げられるが抵抗する気力も体力も無く、だらんと寄りかかる。ジャックは大きいので、お姫様抱っこの安定感も高く心地良い。
『胸を丸出しにして男に抱かれているというのに、随分気持ちよさそうな顔をしていますね?』
そんなことを言われても、私はされるがままになっているだけだからどうしようもない。
『……このまま連れて帰ってしまいましょうか』
ジャックが笑いながら歩き出す。
ハンターがサバイバーを部屋までお持ち帰りなんて聞いたことがない。
「何をするんだ」
そう発したつもりだったが、声がスカスカで伝わらない。
『流石に胸を出したまま行くのはまずいので、私の上着を掛けますね』
ジャックの温もりと匂いが私の体を包む。このまま眠れてしまいそうだ。
『眠ければお眠りなさい。今夜は帰すつもりはありませんから』
額に唇を落とされ、私はそのまま眠りについた。
ちなみに私を生かした状態でゲートから帰った為、この試合は4人脱出の勝利で演繹終了となった。