第3章 ナワーブ・サベダー
『俺の、何が欲しいの?』
そう言い、ニヤニヤしながら入口と先っぽを擦り合わせるナワーブ。羞恥プレイか。悪くは無い。
「……ナワーブの、ちんちんが欲しい」
私がはしたない言葉を言うと、ナワーブは満足気に足を撫でてきた。
『…いい子』
その瞬間、私の中に太く大きなものが入ってきた。
今まで入れたどんな物よりも大きい。
「あ゛ぅ」
『すまん、もう我慢出来ない。動くぞ』
激しいピストン運動が始まり、ナワーブのモノが私の奥を突いてくる。
「ん゛ッ」
1回突かれる毎に子宮が刺激され、上手く呼吸が出来ない。
腰を掴まれているせいで逃げることも出来ず、私はただひたすらに快楽に溺れることしか出来なかった。
「ナワーブ、もう無理だっ、んぅっ」
涙で視界が滲む中彼を見ると、今まで見た事がない、オスの表情をしていた。
『、中に……奥に出すぞ』
低い声で囁かれる。彼の声は媚薬のように、私の中に入り込んで劣情をもたらす。
「来て、ナワーブ」
ナワーブが私を強く抱き締め、一番奥に精液を注ぎ込む。私もそれに応える様に、力の入らない腕でナワーブを抱き締めた。
「……気持ちよかったよ、ナワーブ」
『俺も気持ちよかった』
ナワーブの背中は汗ばんでいて、相当激しく営んだ事が伺えた。
「君もやる時はやるんだね、びっくりだ」
『お前にしかやらねーよ』
「お、告白かな?」
笑いながら彼を見ると、ばつが悪そうに目を逸らした。
「…すまんね」
力の入らない体を動かし、ナワーブの膝の上に頭を乗せた。
『は、可愛いよ』
諦めきれないような顔で、ナワーブが言う。その声があまりに優しくて、心臓が誰かに握られたような感覚がした。
このようなことは、しっかりと言わなくてはならない。
「私は人生をかけて最高の快楽を探しているんだ。君が求める関係には残念ながらなれないよ」
ナワーブは口を開いて少しして、閉じた。その後、ようやく諦めたように
『そうか』
と言った。
「まぁ恋愛は出来ないだろうが、私は君の事を友人として好いているよ。これからもよろしく頼む」
私がそう言うと、彼は優しく笑って頷いた。
私とナワーブのこの関係は、きっとこのままダラダラと続いてくのだろう。
ーナワーブ編終ー