第3章 ナワーブ・サベダー
「にゃっわぁーぶくーん!」
『うわ、お前また酒入れてんのかよめんどくせえ』
彼はナワーブ。私の最近のお気に入りだ。
「にゃわーぶくんは今日も可愛いねぇ、その尻尾私にもちょーらいよ」
『マジで酒臭い、近寄んな』
「がぉ〜」
近頃毎日こんなことをしているせいで、私だけでなくナワーブまで変な視線を浴びるようになっていた。
探『今日も2人は騒がしいね。恥ずかしくないの?』
「はじゅかしくないもんにぇ〜♡」
『黙れ近寄んな』
ナワーブに押し退けられながらも酒をあおる。
試合で8連敗した上に気持ちよくない死に方をしてきたので、呑まなきゃやってられないのだ。
「にゃわーぶぅ〜♡」
ナワーブに抱きついたと思ったら、そこに居たのはエマだった。
その隣にナワーブが居たのだが、なんだかおかしい。
「むりゃ…にゃわーぶが5人……?」
そこから意識が途切れた。