第2章 イソップ・カール 〜監禁〜
《翌日朝9時》
『おはようございます、さん』
「んん……あと…むにゃ…」
『よくそんな体勢で寝られますね』
イソップに無理やり身体を起こされ起床する。
「ふぁぁ……こういう風に縛ったのは君だろう?……布団の上に乗っけてくれないか?体が痛くてね」
なんだかすごい顔をされたが、布団の上に乗せてもらった。どんな感情かは知らないが、流石に失礼過ぎる気がする。
「君は試合だろうが私はしばらく試合はサボって居るのでね。このまま寝かせて貰おう」
寝転がった時、ガシャンと音が聞こえた。
『逃げられないようにベッドに固定させていただきましたから。行ってきますね』
想定外の行動に、思わず笑いが出てきた。
「あーっはっは!!私を追い出すんじゃなくて閉じ込めたのは君が初めてだよ!行ってらっしゃい、待ってるよ!」
イソップは、なんだコイツと言わんばかりの顔で行ってきますと言い出て行った。
なんだコイツはこっちの感情だけどな、と思いながら、私はもう一眠りした。