第13章 六道骸
「ハア、ハァ、、、」
何とか空間から出ようとして攻撃していた永茉は膝をついていた。
「蛇だ!!」
「!」
ツナの声に永茉は顔を上げた。
「大変、、!ツナくんが、助けなきゃ、、!」
永茉は立ち上がろうとするがなかなか立てないことに違和感を覚えた。
「な、んで、、?体力は、ある方なのに、、」
壁に攻撃するだけでこんなに消耗するとは考えにくい。
「もしかして、体力、奪われてる、、?」
永茉はこの空間が体力を吸っているのではないかと推測した。
ドガガガ!
「うわあ!」
「!」
段々と意識が朦朧としてきた永茉だったが、爆発音とツナの声で顔を上げた。
「雲雀さん!!獄寺くん!!」
「ひ、ばり、くん、、!」
あの日、骸たちを倒しに向かった雲雀がボロボロの姿で獄寺と肩を組んでいた。
「あ!!そうだ!!永茉さんが、永茉さんが骸に捕まってるんだ!!」
「せ、セイレーンが、ですか、?」
「そうなんだ!変な空間が現れて永茉さんを飲み込んだんだ、、」
「言いがかりはよしていただきたい。永茉は私のですよ。」
(骸、、)
先程「おもちゃ」とハッキリ骸の口から聞いていたため、永茉の胸はギュッと締め付けられた。
「覚悟はいいかい?」
「これはこれは、怖いですね。だが今は僕とボンゴレの邪魔をしないでください。第一、君は立っているのもやっとのはずだ。骨を何本も折りましたからね。」
骸の言葉に永茉は傷だらけの雲雀を見た。
「遺言はそれだけかい?」
「クフフフ。仕方ない、君から片付けましょう。先程の決着をつけましょうか。」
「雲雀くん、そんな体で、、」
雲雀はボロボロの体で骸と互角に戦っていた。
「クフフ。時間の無駄です。手っ取り早く済ませましょう。」
と骸が言うと天井に桜が現れた。
「桜、、!」
シャマルによってサクラクラ病になってしまったことを知っている永茉は瞬時にやばい。と感じた。
その瞬間、雲雀は前のめりに倒れかけていた。
「嫌、、!お願い、、!!
やめてーーー!!!!」
すると永茉の目の前に亀裂が入った。