第13章 六道骸
「これはこれは。外野がゾロゾロと。千種は何をしているんですかねぇ、、」
「へへ、メガネヤローならアニマルヤローと下の階で仲良く伸びてるぜ。」
「なるほど。」
獄寺の言葉に骸はため息をついた。
「すごいよ獄寺くん!か、体は大丈夫なの!?」
「ええ、大丈夫っす、、」
獄寺は言いづらそうに「自分が倒したんじゃない。」と続け、ツナは雲雀を見て察した。
「あ!!そうだ!!永茉さんが、、永茉さんが骸に捕まってるんだ!!」
「「!?」」
「せ、セイレーンが、ですか、?」
「そうなんだ!変な空間が現れて永茉さんを飲み込んだんだ、、」
「言いがかりはよしていただきたい。永茉は私のですよ。」
ツナと骸の言葉を聞いた雲雀はフラフラしながら骸に近づいた。
「何か?」
「、、覚悟はいいかい?」
雲雀はトンファーを構えた。
「これはこれは。怖いですねぇ。だが今は僕とボンゴレの邪魔をしないでください。第一、君は立っているのもやっとのはずだ。骨を何本も折りましたからね。」
「遺言はそれだけかい?」
「クフフフ。仕方ない、君から片付けましょう。先程の決着をつけましょうか。」
骸は右目の数字を変えて雲雀に近づいた。
「一瞬で終わりますよ。」
ガガガ!
キキキンっ!
ガガッ!!
雲雀のトンファーと骸のトライデントがぶつかり合う。
「君の一瞬っていつまで?」
「、、、」
骸は雲雀の煽りに何も言わず、両者距離を取った。
「さすが雲雀さん!!」
「こいつらを侮るなよ、骸。お前が思っているよりずっと伸び盛りだぞ。」
「なるほど、そのようですね。彼が怪我をしていなければ勝負わわからなかったかもしれない。」
骸がそういうと雲雀の肩から血が噴き出た。
「!」
「雲雀さん!」
「クフフ。時間の無駄です。手っ取り早く済ませましょう。」
その瞬間、天井にまた桜が現れた。
「っ!!」
「さ、桜!?まさか、雲雀さんのサクラクラ病を利用して、、!」
「クフフ。さあ、また跪いてもらいましょう。」
雲雀は桜に囲まれ、立っていられなくなったのか前のめりに倒れた。