第15章 ブラッド・オブ・ボンゴレ
「その頭部の闘気、、、なるほど、特殊弾が命中していたのですね。
しかし、ランチアと戦っていたときはもっと荒々しかったようですが、、」
「小言弾はツナの静なる闘志を引き出すんだ。死ぬ気弾とはまるで違う全く新しい力を秘めた弾だからな。」
ツナは永茉の肩を離した。
「ツナくん、、」
「危ないから離れていてくれ。」
永茉は頷きリボーンの元へ走った。
「フッ。僕には繊維喪失し意気消沈しているようにしか見えませんがね。どのみち僕のスキルの前では君は敵ではない。」
そう千種(骸)が言い終わるとツナの後ろに突然犬が現れる。が、ツナは右腕だけを動かし犬(骸)の顔を掴み左の肘で犬を突き飛ばした。
すかさず千種(骸)もツナに攻撃をするが、ツナは千種(骸)が幻覚と気づき何もないところへ向かい殴った。
「ぐっ、、」
殴られたのはなんと千種(骸)であった。
「なに!?」
「バカな、、奴は地獄道の幻覚を見破れなかったはず、、」
「すごい、ツナくん、、」
「これこそ小言弾の効果だぞ。ツナの内に眠る’’ブラッド・オブ・ボンゴレ’’が目覚めたんだ。」
死ぬ気弾が危機によるプレッシャーで外部からリミッターを外すのに対し、小言弾は秘めたる意志に気づかせることにより内面から全身のリミッターを外す弾である。
「そして同時に内面にある感覚のリミッターも解除するんだぞ。ツナの場合、それはここにきて時折見せるようになったボンゴレの血統特有の’’見透かす力’’、超直感だ。」
「超、直感、、」
「まあ、まだグローブの使い方がなっちゃいねーがな。」
ツナの方を見ると、獄寺とビアンキに近づいていた。
「おっと、忘れてしまったわけじゃありませんよね。これはお仲間の身体ですよ。手を挙げられるんですか?」
獄寺(骸)とビアンキ(骸)は優しいツナの性格を知った上で2人でツナに攻撃する。
「ツナくん!!」
「永茉よく見ろ。ツナは今自分の身体で攻撃をいなして2人の身体を守ってるんだ。打撃で神経をマヒさせる戦い方を直感したな。」
「、、、すごい。」
ツナは獄寺(骸)とビアンキ(骸)を気絶させ、倒れた2人の身体を受け止めた。