第12章 襲撃
一方その頃、黒曜中学に向かった雲雀は、この事件の首謀者のもとに辿り着いていた。
「よく来ましたね。」
「ずいぶん探したよ。君がイタズラの首謀者?」
「クフフ、そんなところですかね。
そして、君の街の新しい秩序。」
「寝ぼけてるの?並盛に2つ秩序はいらない。」
「まったく同感です。僕がなるから君はいらない。そして、
永茉を返してもらおう。」
永茉の名前が出ると雲雀の顔はピリついた。
「君、雪月永茉の何?」
「彼女は私のパートナーです。いますよね、並盛中に。」
「パートナーがいるなんて聞いてないね。」
「わざわざ言うものでもありませんから。」
段々と2人の空気が悪くなってきた。
「君はここで咬み殺す。」
雲雀はトンファーを構えた。
雲雀は男に近づくが、男は座ったままだ。
「座ったまま死にたいの?」
「クフフフ、面白いことを言いますね。立つ必要がないから座っているんですよ。」
男は雲雀をどんどんイラつかせる。
「ム、、君とはもう口をきかない。」
「どーぞお好きに。ただ、今喋っておかないと二度と口がきけなくなりますよ。」
男に近づく度、雲雀の汗がどんどん出てくる。
「汗が吹き出していますが、どうかなさいましたか?」
「黙れ。」
「せっかく心配してあげているのに。ほら、しっかりしてくださいよ。
僕はこっちですよ。」
「!!」
雲雀の意識は段々朦朧としてきた。
「海外から取り寄せてみたんです。クフフフ、本当に苦手なんですね。桜。」
男が持っている機械のスイッチを押した瞬間、部屋の天井に桜が現れた。
「!!」
そして男は手も足も出ない雲雀を痛めつけた。
「なぜ桜に弱いことを知っているのか?って顔ですね。さて、何故でしょう。」
「っ、、、」
「おや、もしかして桜さえなければと思っていますか?それは勘違いですよ。君レベルの男は何人も見てきたし、幾度も葬ってきた。地獄のような場所でね。」
その男はオッドアイの目を持ち、右目には「六」という数字がかかれていた。
「さあ、続けましょう。」
と言って男は雲雀に攻撃を続けるのだった。