第12章 襲撃
「身に覚えのないイタズラだよ。」
「雲雀くんは大丈夫なの?」
「問題ないよ。もちろん降りかかる火の粉は元から絶つけどね。」
「気をつけてね。雲雀くんも、狙われちゃうんじゃ、、」
「心配無用だよ、僕が弱いとでも?」
永茉は一応昨日雲雀に一撃を喰らわせている
「ううん、雲雀くんは強いよ。頼もしい!」
「!!」
予想外の永茉からの一言に雲雀の目は見開いた。
「よくわかってるじゃない。」
「そりゃね!手合わせしてる仲だし!」
永茉はそう言うと、お詫びのお菓子のことを思い出した。
「雲雀くん!これ、、」
ミードーリータナービクー
ナーミーモーリーノー♪
「歌、、?」
「あ、うちの校歌、、」
ピッ。
(雲雀さんの着うたー!?)
発信源は雲雀のケータイだったようだ。
「君の知り合いじゃなかったっけ。
笹川了平、やられたよ。」
「「!!!」」
雲雀の言葉を聞き永茉、ツナ、リボーンの3人は病院へと急いだ。
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「笹川くん!!」
「お兄さん!大丈夫ですか!!?」
「おー、沢田、雪月。早いな。情けないがこのザマだ。」
了平の頭、腕には包帯が巻き付けられていた。
骨は6本折られており、さらに7カ所にヒビも入っているとのこと。
「見ろ。歯を5本持っていかれた。」
と行って口を開けて見せた。
「「!!」」
「と言ってもボクシングで折っていて元々差し歯なのだがな!」
((笑っていいのやら!!))
しかも襲ってきたのは同じ中学生で、隣町の黒曜中学の生徒だそうだ。
「しかし、あのパンチは我が部に欲しかったーー!!」
こんな時でもボクシングのことを考えていた了平であった。
「そういえば雪月。黒曜中に知り合いがおるのか?」
「へ?」
「お兄さん、永茉さんは最近ディーノさんと来日したばかりですよ?」
「おぉ、そうだったか。実はな、襲われた時、雪月のことを聞かれた。」
「「え!?」」
「了平、詳しく話せ。」
「どこにいるのかと聞かれたが知らなかったので知らんとだけ言った。そしたらこうなった。」
了平がそう言うと永茉は黙り込んだ。