第12章 襲撃
「うっ!ぐはっ!」
これは夜9時の並盛町での出来事。
1人の風紀委員が何者かに襲われていた。
「よえーよえー。風紀委員恐るるに足らーず!」
「貴様ら、、何者だ、、」
「んあー?遠征試合にやってきた隣町ボーイズ?」
「それつまんないよ。早く済ましてよ、犬。
永茉さんのことも探さないとなんだから。」
男の口から出たのは永茉の名前だった。
「そーらったな。その前に、こいつ何本だっけか?」
もう1人の男は鉗歯を持って風紀委員の男に近づいた。
「なっ!何をする気だ!?」
「恨まないでね〜。上の命令だから。」
「待て!やめ、、!!うああぁぁぁぁ!!」
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「行ってきまーす。」
永茉は誰もいない部屋に向かって声をかけた。
ディーノたちが気を利かせて用意した部屋は並盛の中でも割とお高めで新しめなマンション、もちろんオートロック付きだ。
今まで賑やかなところで過ごしていた永茉にとってとても寂しい空間だった。
雲雀のために作ったお詫びのお菓子を忘れず持ち学校に向かった。
学校に着くとツナとリボーンがいた。
「リボーン!ツナくん!おはよう!」
「永茉さん!」
「ちゃおっす。」
「どうしたの?こんなところで立ち止まって。」
「えっと、」
「永茉、あれを見ろ。」
と、リボーンに言われ指の先を見ると校門前に風紀委員がたくさんいるのを見た。
「風紀委員の人たちがいっぱいだね。今日は何かあるの?」
「あんな事件が多発してるからな。ピリピリもするぞ。」
「あんな事件?」
「永茉さん知らないんですね。今並中生が襲われてる見たいなんです。しかも風紀委員ばかり。」
「え!そうなの!?」
初耳の情報に永茉は驚いた。
「オレもさっき母さんから聞いて、、」
「そうだったのね。」
(もしかして、昨日聞こえた骸の声と何か関係があるのかな、、)
永茉は昨日聞いた声のことを思い出した。
「やっぱ、不良同士の喧嘩なのかな、、」
「違うよ」
「「!!」」
3人の背後に現れたのは風紀委員長、雲雀恭弥だった