第6章 ジャパニーズマフィア
ツナを捕らえた後、運転手のケビンは車を一周させ、ツナを捕らえた場所に戻ってきた。
ディーノは車を降り、リボーンに近づいた。
「気に入ったぜ。あいつらの頭にはツナを助けることしかねえ。冷静とは言えねーが信頼はできる。」
「ちょっとディーノ!カッコつけてないで解くの手伝って!」
永茉はツナの拘束を解くのに一生懸命だった。
「何するんですかディーノさん!」
「わりぃわりぃ。お前のファミリーを試させてもらった。」
「試す、、?」
ツナの頭には?が浮かんだ。
「じゃーボス、オレ達はこれで」
「あぁ、ご苦労だった。」
「お嬢、ボスには気ーつけてけださいね」
「お前らな!」
「うん!ありがとうね!」
「ちょ!あの!!獄寺くんと山本どうなっちゃうの!?」
ツナが問うた。
「心配ねーよ。桃巨会なんてリボーンの嘘で架空のヤクザさ。今に諦めて戻ってくる。」
ディーノはニカっと笑う。
「ツナ、お前は幸せもんだな。あんなボス思いの仲間にそうそう巡り合えるもんじゃねーぞ」
(何言ってんだか。ディーノの周りだって、みんなディーノのこと思ってるのに、、)
「いや、だからファミリーじゃなくて、2人は友達で、、!」
ディーノの言葉にツナの気持ちは複雑になっていた。
「あ。そういえば言い忘れてたな。」
リボーンが何かを思い出したように言葉を発した。
「「「?」」」
「桃巨会ってのは
本当にこの町に実在するヤクザなんだぞ。」
その言葉に3人の思考は一瞬止まった。
「なんだってーーー!!」
「じゃ、じゃあ2人は本当にヤクザに乗り込んじゃってるってこと!?」
「何考えてんだリボーン!!相手は不良やチンピラとは訳が違うんだぞ!ヒヨッコのあいつらが歯が立つ相手じゃねーだろ!!」
3人から詰められているのにリボーンはすんとしている。
「そーだな。桃巨会は武闘派で強ぇらしいしな」
「ったく!なんでお前は昔からそー極端なことするんだ!シャレになってねーぞ!」
「本当だよ!獄寺くんと山本が大変な目にあったらどーするつもりだよ!」
2人から叱られているのにリボーンは無言である。