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箱庭世界の推しと私[kstr]

第7章 ガチャのお店


「これって……」
 SSRドレスが出た。フワフワひらひらキラキラの細かいデザインが施されたドレスなのに決して派手過ぎず地味過ぎず。真っ白なドレスは、まるでウエディングドレスみたいだ。
「とても素敵なドレスだね」
 呆然と立ち尽くしていた私に、カシタローさんがそう声を掛けてきてハッとする。そっか。今私はガチャをしていたんだった。
「でもこれ、私には似合わないんじゃ……」
 謙遜とかではない。成人しても廃課金している私には、もったいないと思ったのだ。
「そんなことないよ、ユメ!」けどカシタローさんは、ずっとイケメンだった。「さぁ、お姫様。ドレスに着替えて、僕と一緒にお出かけしないかい?」
「お姫様……」
 イケメン最推しにそう言われるのも、悪くないかも。てかめちゃくちゃ最高なんだけど!
「うん、行く!」
 私は試着室へ駆け込んだ。どうやって着るのか分からないってところだったけど、イケメン最推しのお誘いを断る理由なんてない。私は苦戦しながら、ドレスに着替えた。
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