第18章 突然の幼児化
「??? おにいさんだぁれ?」
ボスキ「俺か? 俺は、ボスキだ。」
「ぼすき?」
ボスキ「あぁ。そうだ。あっている。」
「ふぇねすおにぃちゃん、ぼすきはおおかみ?」
突然、ボスキがおおかみなのかと問いかけてきたりあなに、先程フェネスが話した冗談を本気にしていると気づいて、笑ってしまったフェネスだった。
フェネス「ハハハ(笑)」
ボスキ「ん?ちょいまて。俺が狼って何の話だ、フェネス。」
フェネスは、ボスキに先程自分がりあなに話した事を伝えると、ボスキからは、ため息が返ってきた。
「ちがうの?」
ボスキ「あぁ。俺は狼にはならない。安心しろ。」
そう言って頭を撫でた後、りあなを抱き上げて立ち上がり、食堂の椅子にまりなを座らせ落ちないように、隣の椅子に座るボスキだった。
数分後、ロノが厨房から出てきてフェネスとボスキの前にご飯を置いて、また厨房に戻って、お皿を2つ持ってきた。
ロノ「ムーのご飯は、ここに置いておくな?」
そういうとロノは、ムー用のテーブルにササミが入ったお皿を置いてあげるのだった。
ロノ「りあなのはこっちだ。」
そう言ってロノは、りあなの前にホットケーキを置いてフォークを持たせてくれた。
ロノ「あー。。アレだな。。テーブルがデカすぎて、りあな食べれねぇーか。。ちと待ってろ。」
そう言うとロノは、コック帽と服を脱いでから戻ってきて、りあなを抱き上げた後、自分の膝の上にりあなを座らせて、ホットケーキを食べやすい大きさに切ってくれるのだった。
「ロノにぃに、あいがと!!」
ロノ「お安い御用すよ♪♪」
フォークで、ホットケーキを刺して、1口、また1口と食べてくりあなは、余程美味しかったのか、しっぽがゆらゆらと揺れていた。
ロノ「りあな、尻尾が揺れてるぞ。そんなに美味しかったか?」
「うん!おいしいの!ロノにぃには、てんさいだね!」
そういうとキラキラした目でロノの方を振り返るりあな。
ロノは、照れくさそうにしながらも嬉しそうに笑って、りあなの頭を撫でていた。