第18章 突然の幼児化
りあなは、コックさんと言う言葉が聞こえて来て、フェネスの足の後ろからひょこっと頭を出してロノの方を見ると、ロノがしゃがんで目線を合わせてくれてるのに気づいて、ロノの方に歩み寄る。
「ロノにぃには、こっくさんなの?」
キラキラした目で見つめられ尚且つ。にぃに呼びされてロノは嬉しそうにニヤけながらも、頷いた。
ロノ「りあな、お腹空いてるんだよな? フェネスさんも、昼ご飯食べていきますか?」
フェネス「そうだね。。貰おうかな。」
「うん。おなかへったの。。あ、ムーちゃんこっちきて?」
ムー「りあな様、どうしたんですか?」
ムーちゃんが目の前に移動してきてくれたのに気づいて、小さいりあなは、ムーちゃんを小さい両手でギューッと抱きしめてニコニコしていた。
その光景を見ていた、フェネスとロノは可愛いなぁと和んでいたのだった。
扉がバンッて開いたと思うと、ボスキが入ってきた。
ボスキ「おい、ロノ。なんか食うもんあるか?」
ロノ「あれ、ボスキさんも昼ご飯食べますか? フェネスさんの分と一緒にもってきますよ! 座って待ってて下さい!」
ボスキ「悪ぃな。。」
ボスキは、扉の近くでムーを抱きしめてニコニコしている子どもに気づいて、フェネスに問いかける。
ボスキ「おい、フェネス、あそこに立ってるガキは誰だ?」
フェネスは、ボスキが言う子どもがりあなだということを知っているが、ボスキは知らない様子だった為教える事にした。
フェネス「ボスキ、あの子は、りあなだよ。どういう訳か、幼児化しちゃったみたいなんだ。」
ボスキ「は? あの小さい子どもは、りあななのか?」
ボスキの問いかけに、頷いたフェネスを見て、ため息を着いた後、小さいりあなに声を掛けに行くのだった。
ボスキ「りあな、ムーを離してやれ。苦しそうだぞ。」
「??? ムーちゃん、くるしかった? ごめんね。。」
ムー「りあな様、謝らないで下さい。。あ!ボスキさんこんにちは!」
ムーちゃんにボスキと呼ばれた紺色の髪の毛のお兄さんも、目線を合わせるようにかがんでいた。