第9章 猫天使様
りあながゼウスに困った表情を向けた時に、デビルズパレスの玄関の扉がバンッと大きな音を立てて開いたかと思うと。。
ハデスを必死に止めてるアザゼルが見えて、あ。。。
終わったと本気で思ったりあなであった。
アザゼル「ハデス、落ち着けって!!ハデスが落ち着いてくれないと僕困るんだけど(汗)」
ハデス「ほぉー。。アザゼル、こういう事なんだな? なんで、兄貴がここに居るんだ? ん?(黒笑)」
アザゼル「そ、それは。。。(汗)」
ハデスの殺気も全然気にせずに、りあなの頭を笑顔で撫で続けるゼウスを見つけて、ハデスは怒りを兄であるゼウスにぶつけるのであった。
ハデス「おい!兄貴!! なんでてめぇがここにいるんだよ!! それと、天使どもに消された人間共を連れて来たのも、てめぇの仕業だろ!!(怒号)」
ゼウスは、りあなが怯えないようにハデスの怒号を聞かせないようにりあなの両耳を塞いであげるのだった。
ゼウス「こらこら、久々にあった兄にそんな態度はないだろ? それに、消された住人達を戻して欲しいって願いは、りあなの意思だ。主の意思に従って何が悪い?」
ハデス「良くねぇーんだよ!!そのせいで、話がグロバナー家の当主にまで筒抜けなんだぞ!!りあなを護る為に式神として傍に居るって契約しただろーが!! りあなを危険に晒すのは間違いだろ!!(怒号)」
ゼウス「全く、ハデス、お前は何言ってるんだ? 俺がいつ、りあなを危険に晒したと言うんだ? 護るに決まってるだろ? 俺は全能の神だぞ? で、ハデス、お前は冥界の番人でもあるが神だろ? それだけで十分強いだろーよ。」
ハデス「そういう、問題じゃねーんだって言ってるのがなんで分からないんだよ!!バカ兄貴!!(怒号)」
ゼウス「はいはい。あんまり怒鳴ってると、りあなに嫌われるぞ?」
ハデスは、ハッとしてりあなの方を見ると、目に涙をためてこっちを見ている事に気づいて、りあなの傍に駆け寄り、「すまない。怖がらせるつもりはなかったんだ。。」と謝罪をしていた。