第9章 猫天使様
アザゼルは、ホッと一息ついたが。。。
現状的には、1執事達に説明をしなければ行けない事、2グロバナー家当主にも説明をしなければ行けない事、が待っていた。
「ごめ。。ハーくん。。ごめん。。だって。。大切な人失う気持ち、痛いほど分かるから。。。住人の人達には、”絶望”は経験して欲しくなかった。。。ごめんなさい。。ごめんなさい。。。うちが。。うちが。。。居なくなれば。。全部解決するから。。。ごめ。。。ごめんなさい。。。(泣)」
ハデスも、ゼウスも、アザゼルも、この状態になったりあなを見て「ヤバい」とお互い顔を見合わせた時、3人の間にいたりあなをハウレスが抱きしめて背中をトントンッと優しく落ち着かせるためにしていた。
玄関内の広間にすら、ハデスさんの怒号が聞こえて来ていて、俺達は、どうしたもんかと互いの顔を見てため息をついていた。
それから少しすると、今度は主様の泣き声が聞こえて来て、ベリアン達は、玄関前まで駆け寄っていた。
ハウレスは、りあなが「自分が居なくなればいい」と発言したのを聞いて、自分と重ねてしまい。
いてもたってもいられず、ベリアンの制しも聞かずにりあなの元に駆け出し、抱きしめていたのであった。
ハウレス「りあな、大丈夫。りあなが居てくれないと俺もベリアンさん達も困るんだ。俺にとって、りあなは大切な存在だから、だから。居なくならなくていいんだ。。大丈夫、何があっても絶対に護るから。。」
ハウレスの優しい声色を聞いたりあなは、ハウレスに抱きしめられてる事にも気づいて何度も「ごめんなさい。ごめんなさい。」を繰り返して泣きじゃくった後、プツンっと糸が切れたみたいに意識を飛ばしてしまったのだった。
ハウレスは、りあなが倒れないように抱え直し、ハデスやアザゼル、ゼウスにも軽くお辞儀をしてデビルズパレスの玄関内に入っていき、主様の自室に運んで行くのであった。
ゼウス、ハデス、アザゼルは、一息ついた後りあなの中に戻って行くのであった。
ベリアン達は、ハウレスが主様を抱き抱えて入ってきた時に涙の後を目にし、主様はどんな生活をしていたのか心配になり、ハウレスと共に主様の自室に向かうのであった。