第9章 猫天使様
住人2「俺も、誓わせて頂きたい。まさか、失った家族がこうやって無傷で帰ってくる等考えた事もなかったし、猫天使様がいなければ、ずっと悲しみに暮れていたと思います。本当にありがとうございます!!」
住人3「そうだな、俺たちを命懸けで護ってくれてる【悪魔執事】達にそもそも、天使どもへの憎しみをぶつけるのはお門違いだったな。。。猫天使様のお願いなら、これからは、時間はかかるかもしれませんが、自分たちの非を改めさせて頂きます!!」
住人たちのこの言葉や、光景を見て、更に頭を抱えるアザゼルであった。
アザゼル(あーあ。。ストッパーのハデスが居ない時に。。どうしたもんか。。これ、僕が説明するの、嫌なんだけど。。。ゼウスまでこっちに来ちゃったし。。。あー。。また、ハデスとゼウスの喧嘩が始まるのか。。。頭いたい。。)
アザゼルは、遠くの空へ視線を向けるのであった。
りあなが何かを察知して小さく「来る」と呟いた後に、けたたましいサイレンの音が鳴り響き、突如、人間たちを襲う天使が10体出現したのだ。
「ゼーくん、皆様を護る為の強力な結界を!! アルくん、行くよ!!」
ゼウス「任せろ、りあな!」
ゼウスは、住人の皆様一人一人の周りに強力な結界を張り巡らせるのだった。
ゼウス「その中に居てくれれば命の危険は来ないから、大丈夫だ。」
そう一言行ったあと、りあなとアザゼルを追うように宙へ飛び立ち、無数の光の槍を出現させ、天使ども目掛けて発射させるのであった。
りあなは、妖刀を鞘から抜き、構え目の前に居る天使に向かって闇の焔を放ち刀を振り下ろす。
ザシュッと鈍い音がしたかと思うと、3体の天使はスーッと消えていった。
ゼウスが放った光の槍が5体の天使の身体を貫いてスーッと消えていった。
アザゼルも、影で作った剣を天使達に向けて放つ。ドスッと音がしたと思ったら、スーッと天使たちが消えて行った。
それを見ていた住人の皆様は、「わぁーー!!!」と歓声をあげたのだった。
りあなは、住人の皆様に手を振った後、アザゼルとゼウスと共にデビルズパレスの近くの森の中に降り立ち、りあなはブレスレットを装着し、猫耳と天使の翼をしまった。
アザゼルの翼も、白から黒に戻っていた。