第5章 ベリアンとルカスに出会う
主様の部屋を出る前に、りあなの頭を撫でながら「なるべく早く仕事片付けて戻ってくる」と伝えて、ルカスに頭を軽く下げた後に部屋を後にし、ハウレスは自分の仕事に戻って行った。
ルカスは、優しい人だけど。。なんとなく雰囲気が。。。
ドSな気がするのはなんでだろ?
「ルカス、広間に行きたい。。です。」
ルカス「ふふ。では、私と行きましょうか。立てますか?」
「あ。。はい。。。」
ベッドに腰掛けていた為、すくっと立ち上がると、目の前がグラッと揺れて倒れそうになったら、横から声が聞こえてきた。
ハデス「はぁ。(ため息) りあな、急に立ち上がるなよ。立ちくらみ起きたんだろ今。。」
いつの間に、ハーくんは、出てきたんだろうか。。
なんというか、うちの中の2人は過保護だなと思った。
「ハーくん、ありがとう。ルカスも、支えてくれてありがとう。」
水色の髪の青年はどこから出てきたんでしょうか?
ルカス「主様、この方はどなたでしょう?」
ベリアン「ルカスさん、この方は主様の式神のお1人ですよ。先程、ハウレスくんが話してくださいました。」
式神ですか。。。
ルカス「ふむ。。では、お名前をお聞きしてもいいかな?」
ハデス「俺の名前は、ハデスだ。以後お見知り置きを。」
ハデスですって!?
冥界の番人とも言われる神様ではありませんか!!
ベリアン「!?」
ルカス「おやおや。冥界の番人でもある神様が式神だなんて、主様はすごいのですね♪♪」
「凄い? のかな? 分からないけど、ハーくんは強いよー♪♪ ね、ハーくん!」
冥界の番人は、まぁ、仕事だからなぁ。。
だが、今は。ほぼ部下に任せっきりだからな。。
ハデス「いや、俺は強い訳ではないんだが。。。」
どこからともなく、紫色の髪をした青年がハデスの横にたち頬を膨らませていた。
アザゼル「姫さん、ずるいよ! ハデスばっかり褒めてー!僕だって強いんだからね!!(ムスッ)」
ルカス「おや。。主様こちらの方も式神の方かな?」
「う、うん。そうです。アルくん自己紹介して?」
アザゼル「はーい。」
ベリアン「貴方のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
アザゼル「姫さんの頼みなんで、僕は、悪魔のアザゼルと言います。ハウレスにも言ったけど、僕は姫さんと契約はしてないからね~♪♪」