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悪魔執事の主様は猫天使。

第5章 ベリアンとルカスに出会う


ハウレスが主様を見る視線が、妹の面倒を見るお兄さんにしか見えない事だった。


ルカス「なるほどね。。ハウレスくんには、そのままで居てもらった方がいいね。。主様の精神面が不安定だろうから。。」

ベリアン「ええ。。その方がよろしいですね。。ありがとうございます、ルカスさん。」

ルカス「何言ってるんだい、こっちこそ教えてくれてありがとうだよ、ベリアン。」


ルカスとベリアンのお話が終わった様子が見られ、ハウレスがまりなの傍から離れようと身体を離した時。

「行かないで。。。やだ。。。」

無意識に、りあなはハウレスの腕を掴んで引っ張っていた。
その事に、驚いたのは、ハウレスだけじゃなかった。

ハウレス「!?」

「あ。。。。。ごめんなさい。。。お仕事あるんだよね? ハウレス行ってきていいよ。。大丈夫。。」

俺が来る前に何かがあったのは確かだ。。
この怯え方は、放っておけないな。。

ハウレス「ベリアンさん、ルカスさん、すみません。りあな様が落ち着くまで傍に居てもよろしいでしょうか?」

ベリアン「んー。。。ハウレスくん、今日のお仕事終わってますか?」

ハウレス「。。。まだ全ては終わってはおりません。。。」

何かを思いついたルカスは、手をぽんっとならしりあなの方に歩み寄ってきた。

ルカス「そうだ、ならばこうしようか。」

ハウレス「え。。と。。。ルカスさん?」

ルカスは、ハウレスを掴んでいる主様の手を解き、自分の手を握らせ目線を合わせるために片膝をついて目を見て声をかける。

ルカス「主様、私と広間に行きましょう♪ 今頃、ロノくんが甘いものでも作ってくれてると思いますよ♪」

甘いものと聞こえたりあなは、幼い子供のようにパァーっと笑顔になって嬉しそうにニマニマしていた。

それを見ていたルカスは、やはり。精神年齢と肉体年齢が合ってないこと、過去に何かがあったんだろうなと推測していた。

ルカス「主様、どうします? それと、ハウレスくんは、仕事に戻って大丈夫ですよ。主様は、私が見ておきますから。」

ハウレス「あ。。。はい。。すみません。ルカスさん、少しの間、お願いします。」

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