第5章 ベリアンとルカスに出会う
ハウレス「りあな、大丈夫か? もう、体は平気か?」
ベリアン「ハウレスくん、主様の前ですよ。」
ベリアンが居ることに気づいたハウレスだった。
ハウレス「ベリアンさん。。ここにいたんですか。。。りあな様からの初めてのお願いを受けまして、主従関係ではなく接して欲しいとの事だったので、そうしたまでです。俺の独断で勝手にすみません。」
自分のせいで、ハウレスがベリアンに頭を下げてるのを見てまりなは、苦しくなった。
「ベリアン。。ごめ。。ごめんなさい。。うちが。。ハウレスにわがままなお願いしたから。。。ごめんなさい。。ハウレスに怒らないで。。。やだ。。」
ベリアン「主様、大丈夫ですよ。ハウレスくんを怒ったりしてませんから。大丈夫です。」
カタカタと身体を震わせながら、怯えた表情でベリアンの方を見るりあなを見て、ハウレスがりあなの傍に行き頭を優しく撫でている。
ハウレス「りあな、大丈夫。大丈夫だ。ベリアンさんに説明してなかった俺が悪いから、怯えなくて大丈夫だ。」
コンコンッと扉をノックする音がしたと思ったら、今度は衣服を、身にまとった背の高い成人男性が入ってきた。
ハウレス「ルカスさん。。」
ルカス「おや? ハウレスくんに撫でられてるのは、本来の主様だね。こんにちわ。主様。私はルカス。医療係だよ。」
ベリアン「あ。ルカスさん、いいところに来て下さりましたね。」
ベリアンは、ルカスに先程主様が話したお願い事について相談をする事にした。
ルカス「おや、いい所とは?」
ベリアンは、ちらっとハウレスの方を見て、主様が頭を撫でて貰って気持ちよさそうな顔をしてるのをみて、猫みたいだと思い、クスッと笑みがこぼれてしまった。
ベリアン「はい、今しがた。主様から、主従関係が嫌な事と、主様の名前の呼び捨てと敬語をやめて欲しいと、お願いされまして。。。どうしたものかと、困っていたんですよ。。」
ルカス「ふむ。なるほど。。今いる執事全員に相談してから決めたらいいんじゃないかな?」
ベリアン「そうですね。。ですが、もう既に、ハウレスくんは主様の願いを聞き入れております。」
ルカスは、ベリアンと話してる間も視線はハウレスと主様の方に向けていて気付いたことがあった。