第21章 過去夢
「指輪をはめて、主様と言われ。。
心の中ではみーんな笑ってるんだ!!!!
誰も、うち自身を見てなんかくれない!!
ただ、愛されたかっただけなのに。。。
ただ、褒めて貰いたかっただけなのに。。。
ただ、うち自身を見て欲しかっただけなのに。。。
無いものねだりしたから、罰が当たったんだ。。。。。」
ザクッ
りあなが自分の腕に刀を突き刺している。
ハデス(無いものねだりして、いいと思うがな。。。だろ?アザゼル、兄貴)
アザゼル(うん。だって、りあなは本来なら与えて貰えるはずだった親からの愛情も、心を護って貰う事すらもされなかったんだから。。。それはね。。無いものねだりしたくなるよ。。。)
ゼウス(だからこそ、俺らがいるんだけどな。。なんでこういう時に限って、助けてやれないんだ。。。。)
「うちなんかいなくなればいい!!!
うちなんか、死んじゃえばいい!!
わがままなんて。。。言えるわけない。。。
いったら、追い出される。。。
いったら、嫌われる。。。
いったら、叩かれる。。。。
我慢しなきゃ。。。言いたいことも、本当に話したいことも全部、全部、飲み込まなきゃいけない生活もうやだよ。。。
でも、そうしないと。。。また言われる。。。
うちには、”プライバシーなんてない”。
うちは、”笑ったら気持ち悪いから笑っちゃダメ”
うちは、”家の中で泣いたらダメ”。。。
じゃあ、じゃあ。。うちはどうしたら良かった?
言いなりになればいいの?
違う。。。違う。。違う!!!!
うちは。。。人形じゃない!!!!!!」
ザシュッ
りあなが自分の首を刀で切り血が、大量に吹き出る。