第3章 ハウレス・クリフォードとの出会い
~りあなside~
ハデスとアザゼルを呼び出して、薄暗い廊下を歩きながら周りを見ることにした。
周りを見渡すと、やはりゲーム内で見た装飾のある置物や、赤色の絨毯が床には敷かれていた。
「ねぇ、ハーくん。ここ、やっぱり【悪魔執事と黒い猫】の”デビルズパレス”の館の中だよね?」
ハデス「あぁ。そうだと思うぞ。りあなが現実で出会った黒猫の名前もムーだったしな。」
「え!? ハーくん、いつ名前見たの!!」
ハデス「アザゼルが抱き上げてる時にチラッとな。」
嘘でしょ。。とつぶやくと、誰かの走る音が聞こえてきた。
アザゼル「姫さん、誰かがこっちに走ってきてる!」
「うん、アルくん。音で分かるよ。。
廊下で鬼ごっこしてるの誰だろ?」
ハデス「鬼ごっこはしてないとおもうが。。。」
?「やばいって!!まじで早く何処かに隠れなきゃ!!」
自分達の横を走り去って行った男を見たうちは、ボソッと名前を呟いていた。
「今の。。ロノだ。。」
自分たちの後ろから、大きいため息をつきながら歩いてくる足音がして、反射的に後ろを振り向く。
「。。。。あ」
?「あるじ。。さま?」
青色の髪に、赤色の目。。
それに、この声。。
画面越しでしか聞けなかった兄みたいな存在の執事。。
「。。。。。。(ボソッ)ハウレス。。。」
ハウレス「何故主様がこんな廊下にいるのですか? っとすみません。。自己紹介がまだでした。俺は執事のハウレスと申します。」
ハデス「ご丁寧にどうも。俺は、りあなの式神のハデスだ。隣のコイツは、悪魔のアザゼルだが、式神だ。」
ハウレス「!? 悪魔。。ですか。。。」
アザゼル「なんか誤解してそうだから先に言っとくけど、僕は姫さんとは、契約してないからね(ムスッ)」
「お初にお目にかかります。うちの名前は、りあな・カヅキです。」
ハウレス「りあな様と言うんですね、素敵なお名前です。所で、主様。」
高身長のハウレスを見上げる形になっていて首が辛くなってきた。
「あ。。あの。。お願いがあります。。」
主様が俺にお願い? しかも初めてのお願いか。。
一体なんだろうか。。。?
ハウレス「はい、主様。お願いとは、なんでしょうか?」