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悪魔執事の主様は猫天使。

第21章 過去夢


【りあなの夢の中】



真っ暗い闇の中に、ポツンとうずくまってなくりあながブツブツと何かを言いながら涙を流していた。

りあなの目の前には、母親がいた。


母「なんで、門限も守れないの!!17:30には家に帰ってきなさいっていつも言ってるでしょ!! 守れない子は、この家の子じゃないから、外に出なさい!!」


玄関から追い出されて、中から鍵をかけられる。

小学生のりあなが泣きながら、玄関のドアを叩いていた。


「ごめんなさい。。ごめんなさい。。開けてよ!!ママ、開けてってば。。ごめんなさい。。ごめんなさい。。」


場面が切り替わって、今度は父親が出てきた。


父「パパとママが離婚する原因は、りあなお前のせいだ!!お前がいるからパパとママは離婚するんだ!!疫病神!!」


「。”疫病神”。。。うちのせいで。。ママとパパが離婚する?。。」


また、場面が切り替わって。。。


母「弟くんは、お姉ちゃんと違って偉いね。」


「ママ、頑張って100点取ったよ!!ねぇ、見て!!」


母「当たり前じゃないの、弟くんの問題とりあなの問題は全然違うじゃない!!弟くんみたいにもっと頑張れないの?」

また場面が切り替わって。。。


「ねぇ。なんで、おばあちゃんたちに買ってもらったおもちゃは持っていっちゃダメなの? やだ、勝手に捨てないでよ!!」


母「中学になったら、こんなおもちゃで遊んでる暇無くなるの!!いらないんだから、全部捨てるからね!」


「やだ!!捨てないでよ!!なんで、弟のおもちゃは全部持ってくのに。。。なんで、うちのだけ捨てるの!!」


母「なんでって、”いらない”から」


また場面が切り替わって。。。


母「あの時、死んどけば良かった。りあなの事”産まなければ良かった”。」


弟がイライラしながらベッドの下に着いている引き出しを思いっきり蹴って穴を開ける。

その音が怖くて、りあなはただ涙を流しながらベッドの上でビクビクと怯えていた。


弟「姉ちゃん、何怯えてんの? 気持ち悪いんだけど。」


「。。。。。」


弟「俺が20歳になったら、姉ちゃんの事”殺す”から。」


母「(睨む)」

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