第21章 過去夢
夢で魘(うな)されてるのか、りあなが涙を流しながら寝言を言っていた。
「ご。。ごめんなさい。。りあながわるいこだから。。ごめんなさい。。ママ、おうちにいれてよぉ。。。”うまれてきてごめんなさい”。。”いらないこ”でごめんなさい。。」
りあなの寝言を聞いたハウレスは、自室へ戻るのをやめて、ベッドサイドに戻り、りあなの涙を指ですくっていた。
ハウレス「泣かなくて大丈夫だ。俺は、ココにいる。」
夢の中で、母親と父親から。過去に言われていた言葉をずっと言われて責められていた。
「ごめんなさい。。。ごめ。。。”すて。。ないで”。。ごめ。。なさい。。。ごめ。。。。さい。。。」
幼くなったりあなの寝言とはいえ、悲痛な叫びを聞いたハウレスは、胸を締め付けられる様な感覚に陥った。
”うまれてきてごめんなさい”、”いらないこ”、”すてないで”。か。。。
りあながそう思わないように俺たちが、護らないとな。。
ハウレス「大丈夫。大丈夫だ。」
そう何度も何度も言いながら、ハウレスはりあなの涙を指ですくっていた。
それを扉の隙間から見ていたベリアンは、ムーちゃんに「今日だけは、りあな様の事をハウレスくんにおまかせしましょうか。」と言い、ムーちゃんを自室へ連れて行くのだった。
「ひとり。。。は。。。やだぁ!!!」